2013年御翼11月号その2

奉仕はオプションではなく、クリスチャン生活の中心

 「奴隷マインド」が考える幸せは、ブランド物を身に着け、豪邸に住み、高級車を乗り回し、海外旅行に行く、であった。しかし、これは本来人が果たすべき使命について何も触れていない。イエス様は、「与えなさい、そうすれば与えられる」という新しい生き方を教えられた。神と人に仕える(与える)ことについて、リック・ウォレン牧師が、著書『人生を導く5つの目的』の中で以下のように記している。
 神はあなたを、罪から救ってくださいました。あなたは、奉仕をしたから救われたのではありませんが、奉仕をするために救われたのです。神の国において、あなたには、場所と、目的と、果たすべき役割が与えられています。この事実は、あなたの人生に大きな意味と価値を与えるものです。
 主イエスは、はっきりと言われました。「(二六b)あなたがたの中で偉くなりたい者は、皆に仕える者になり、(二七)いちばん上になりたい者は、皆の僕になりなさい。(二八)人の子が、仕えられるためではなく仕えるために、また、多くの人の身代金として自分の命を献げるために来たのと同じように。」(マタイ二十・二六b〜二八)クリスチャンにとって、奉仕とはオプションでもなければ、スケジュールの合間に押し込んでしまえばよいものでもありません。それはクリスチャン生活の中心を成すものです。
 人に仕えるという行為は、生まれながらの性質に反するものです。ほとんどの場合、私たちは、人に仕えることよりも「人に仕えてもらうこと」の方に関心を持っています。「私は、自分の必要が満たされ、自分が恵まれる教会を探しています」とは言いますが、「私は、人に仕えることができるような、また自分が人々の祝福となれるようなところを探しています」とは言わないものです。私たちの人生の焦点は、次第に人に仕えることへと移行していくべきなのです。主イエスに従う成熟したクリスチャンは、「誰が私の必要を満たしてくれるのか」と考えるのではなく、「私は誰の必要を満たすことができるか」と考え始めます。
 私たちが神の家族の中で互いに仕え合う時、私たちの人生は永遠の意義を持つものとなります。神は、あなたを用いてこの世界に違いをもたらそうと考えておられます。神は、あなたを通して働こうとしておられるのです。大切なことは、どれほど長く生きたかではなく、どのように生きたかです。

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